「99.9 刑事専門弁護士」のドラマは、お金にならない事件ばかり扱う貧乏弁護士が、法律事務所の所長である斑目にヘッドハンディングされるところからスタートします。
主人公の深山は真実を追究することを絶対諦めない粘り強さをもっていて、何度も無罪を勝ち取っている実績があるからです。
日本の刑事事件は99.9%が有罪になるといわれるなかで、0.1%の無罪を立証していくことは非常に難しいとされています。
しかし彼は事件の再現を繰り返し試みるなど、小さな糸口を探して事件の真相に迫っていきます。
何度も司法試験を受け続けているパラリーガルの明石や、トッププレーヤーの佐田の個性がぶつかり合っていくところも面白さがあります。
深山が小料理屋で、オリジナルの料理をつくっている場面も楽しいです。
この小料理屋には、びっくりするようなゲスト客も来ていて華を添えています。
彼のおやじギャグは昭和の匂いがしますが、殺人や強盗などのどろどろした刑事事件に中での笑いをもてるアクセントになっています。
深山が事件の本質に向き合う時やひらめく時の、独特のポーズも面白いです。